父が元バイク乗り
昭和9年生まれの私の父は大型バイクの免許を持っていました。
というか、当時の運転免許は、普通自動車の免許を取得すると、もれなく自動二輪の免許が付いており、しかも排気量による区分がないので、原付から大型まで何でも乗れる二輪免許でした。
それで、父は若い頃はバイクに乗っていたようです。
バイクなんて危ないからやめなさい!
しかし、バイクで転倒して大ケガをし、身体障碍者となってからは、バイクに乗らなくなったようです。
赤ちゃんだった私が、父のバイクのシートに座っている写真が現存しますが、私が物心付いた時には、家にバイクはありませんでした。
そんな父の話を小さい頃から聞いていたので、私がバイクに乗ることなど到底考えられないことでした。
中学生の時、友人の家に行き、友人のお兄さんのバイクをこっそり運転させてもらったことがありました。
もちろん無免許ですから、運転の仕方など知りません。
友達に教えてもらいながら運転しましたが、転倒はしなかったものの、非常に怖い思いをしました。
数10メートル走って、「もう結構です」となりました。
大学生の時は、後輩の運転するバイクの後部座席に便乗する機会が1回だけありました。
そいつはまた飛ばし屋で、この時も非常に怖い思いをし、二度とバイクなんかに乗るものかと決心(?)しました。
同僚女性の強い勧めで免許を取ることに…
しかし、です。
社会人になって数年経った28歳の春。
当時仲が良かった同僚の女性数名がバイク乗りで、バイクの楽しさを懇々と説明し、私に自動二輪免許を取るように再三催促するので、仕方なく(?)教習所に通うことにしました(^^;
教習(実車)1日目。
教官「この中で、原付でも何でもいいから、クラッチ付きのバイクに乗ったことある人。無免許でも構わないから、正直に手を挙げて!」
中学の時にちょっとだけ乗ったことのある私は、手を挙げてしまいました(^^;
教官「はい、じゃあ君たちはこっち。運転したことのない人たちはこっちね。」
と、私は「経験者」のグループに入れられました。
教官「君たちは運転の仕方知ってるよね。じゃあ、さっそく乗っていいよ。」
私「えーと、あの、運転したことはありますけど、中学の時の十数分だけなんですけど…(^^;」
教官「大丈夫、行って。」
で、いきなり運転させられたわけですが、ちゃんと覚えているもんですね。
普通に運転できました。
でも、さすがにスピードは出せません。
すると、教官が、
「もっと、スピード出して!」
何なんだ?ここの教習所は?(^^;
と思いつつも、風を切って走ることが、こんなに楽しいものだとは、知りませんでした。
楽しい、楽しすぎる…(*’▽’)
同僚の女性が言っていたことがよくわかりました。
そうか、これだったのか…。
その後、教習は1回も延長は付かず、実技試験(検定)も一発で合格して、見事中型自動二輪免許(当時)を取得したのでした。
(当時私は普通自動車免許を取得済みだったので、学科教習・試験は免除です)
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